就職・転職市場で人気となるのがメーカー、特にネームバリューの強い消費者(コンシューマー)向けのBtoCメーカーです。
よく名前が知られてるけどどういう仕事をしているの?給料は?ホワイトなの?
といった疑問を持っている人も多いと思います。
今回、1社目も2社目もBtoCメーカーの営業として合計10年間働いてきた僕が業界のメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。
現在はCore30のメーカーに転職し、省エネで仕事をしております。
BtoCメーカーに就職したい人、気になっている人は是非読んでください!
ちなみに、メリットの中に仕事のやりがいとか喜びとかは一切出てきません!
僕は常に家庭と自分を第一優先に考えており、仕事に人生を捧げようとかサラリーマンとして出世しようとかは全く考えていません。
結論からお話しすると、「日本全国の業界全体の中では間違いなく良い方、悩むなら受けた方がいい!」です。
当然、企業によって差はありますが、いわゆるブラック企業を引く可能性はほかの業界に比べて格段に低いと言えるでしょう。
ちなみに1社目は外資系メーカーで勤務しておりました。
外資系メーカーの特徴や辞めた理由についてはこちらをご覧ください。
BtoCメーカーとは?BtoBとの違いは?
BtoCとはBusiness to Consumerの略です。
メーカーは製造業のことなので、BtoCメーカーとは自社の製品を消費者に向けて販売する企業です。
コンビニ、スーパー、量販店に並んでいる商品のほとんどはBtoCメーカーが作った商品です。
食品、飲料、家電、日用品、家庭用品、ペット用品などが分かりやすいですね。
一方、BtoBとはBusiness to Businessの略です。
BtoBは消費者ではなく企業がターゲットとなります。
一般的に知名度が高くない業界・企業が多いです。
扱う製品の種類は非常に多岐にわたりますが、半導体、電子部品、素材、鉄鋼などが一例としてあります。
これが響く人はおススメ!BtoCメーカーのメリット
知名度が高い
他の業界に比べ、知名度が高い企業は多いです。
知名度が高いと世間体はいいですよね。
親や親せき、知り合いに勤め先を言うときに細かい説明が要らず、自信を持って言えることは意外と大きいんじゃないでしょうか?
自社製品がCMで流れたりするような大企業であればなおさら自慢になりますね。
合コンの時も受けがいいことが多いはずです。
プライド、自尊心を満たしてくれるというのは選ぶ理由になっても良いと思います。
安定している
企業によって、不祥事や事件が無いわけではないのですが、今の日本で完全に安心できる業界は無いと言っていいでしょう。
その中ではBtoCメーカーはものづくりをしており、ある程度の売上の見込みが立ちやすいため、比較的安定しています。
変動が激しい業界と違い、いきなり会社が倒産したり、リストラされる可能性は低いです。
自社商品のサンプルが使える
扱っている商品の価格にもよりますが、無料でサンプルが貰える企業は多いです。
社割で安く買える企業も多いです。
食品メーカーで無料で貰えたら食費も浮くし最高ですね。
商品が覚えやすい
営業は当然自分が扱う商品について誰よりも詳しくなくてはいけません。
そんな中でBtoCメーカーの商品は消費者向けでなじみのあるものが多いため、知識として覚えるのが比較的楽です。
自分の興味のあるものって覚えようとしなくても入ってきますよね?
逆に興味のないもの(学生時代の苦手な科目など)は勉強しても中々覚えられないですよね。
僕は正直、電子部品や半導体とか興味が無さ過ぎて絶対営業できません。
BtoBメーカーを悪く言うわけでなく逆に尊敬しているんですが、自社商品を覚えるなら楽な道を選びます。
これが嫌ならBtoCはやめとけ!BtoCのデメリット
給料が高くない
業界全体としては決して高くないです。
業界トップクラスは別ですが、特に食品メーカーは知名度の割に給料・年収は割と低いと言えます。
サラリーマンとして大事なことは稼ぐことだ!と考える人はBtoCメーカーはやめておきましょう。
商社やコンサル業界がおススメです。
BtoCメーカーは基本的にはお金より安定を求める人が多いです。
転勤が多い
営業で全国的な企業であれば避けられない道かもしれません。
メリットとして考える人もいると思いますが、住むところは自分で決めたいですよね?
総合職として入社の条件に入っている企業が多く、いつどこに行くのか分からないと不安になる人も多いと思います。
転勤が絶対嫌だという人はその土地にしかない企業に入るか、転勤の可能性のない専門職(経理、ITなど)に就きましょう。
入社難易度が高い
知名度に比例して応募者数も多くなります。
食品メーカーで募集数人~数十人に対して応募が数千~数万人というのもざらにあります。
特に新卒だととりあえず名前知ってるところを片っ端からエントリーという考えの人も多いので仕方ないですね。
中途だともう少し深く考えてエントリーする人が増えるので転職の方が入社のハードルは低いです。
価格の交渉がつらい
他の業界でもあると思いますが、BtoCメーカーは小売店のバイヤーとのやり取りが多いです。
そこで辛いのが価格の交渉です。
- 小売店はライバル店より安く商品を売りたい
- 自分の利益は確保したい
- メーカーの商品を並べてあげるから値下げ分を補償しろ
ざっくりこんな流れが多いです。
もちろん関係性やメーカーの知名度によって当てはまらない場合も多いですがよくある話だと思ってください。
競合他社の動きを気にしつつ会社に掛け合ってどこまで小売店に対し歩み寄り、自社にとって利益を出せるか…
そこを考えるのが営業の腕の見せ所なのですが、僕はこれがなにより嫌いでした。
店の立上応援、販売応援がつらい
小売店を相手にしていると、よくあるのが新しい店ができたときの陳列応援や土日のイベントなどの応援。
当然自社の商品を扱ってもらうからこそなんですが、ガッツリ肉体労働です。
仕事で体を動かすことが嫌いな僕にとっては憂鬱な日でした。
販売応援は土日になることも多く、振替休日が取れない企業だとかなり辛いですね。
メーカー営業はホワイトか?ブラックか?
企業によって条件が違うので業界全体をどちらかに当てはめることは難しいですが、ホワイト企業が多い業界と言えます。
ブラック企業の定義も難しいですが、よく聞く条件はこちらです。
- 長時間労働(残業月80時間以上)
- 年間休日が少ない(平均は114~122日)
- サービス残業が多い
- セクハラ・パワハラが多い
- 休憩時間が少ない、または無い
僕の会社はもちろん、周りのBtoCメーカーもこれに複数当てはまる企業はあまり聞いたことがありません。
いくつ当てはまったら許せませんか?
BtoCメーカーはこんな人におススメ
- お金を稼ぐよりも安定性やプライベートを重視したい
- 0から物事を考えることが苦手
- 人の言うことに従うことが苦にならない
- 社名を自慢したい
- 転勤が苦にならない
- 人前で話すことが苦手ではない(嫌いでも良い)
まとめ
BtoCメーカーの営業として合計10年間働いてきた僕が業界のメリット・デメリットについてお話ししてきました。
業界の中にはブラック企業もホワイト企業もありますが、ホワイト率は他の業界に比べて高いと言えます。
今、BtoCメーカーで働いていて、自分の会社はブラックだ!という人、その経験を活かして是非転職してください。
売るものは違っても経験を活かして転職できるホワイト企業はいくらでもあります!
今、全く別の業界で働いていてBtoCメーカーに転職を考えている人、是非転職してください。
古い体質の企業が多い業界です。新しい風を吹き込むために別業界からの応募を積極的に取っている企業は多いです!
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